【実体験】大学院生がつらいと感じる理由とおすすめの対処法をご紹介!

大学院生がつらい理由と対処法に関する解説記事のアイキャッチ画像

大学院に進学してからつらいと思うことが多くありませんか?

大学院に進学すると研究や就活、講義、バイトなどのやらなければならないことがたくさんありますよね。

この記事では、大学院生がつらいと感じる理由とオススメの対処法をご紹介します。

この記事を読めば、つらいと思っている大学院生が少しでも気が楽になるだけでなく、就活や研究がうまく進むようになります

この記事の信頼性
アンケート調査と筆者の実体験をもとに大学院生がつらいと感じる理由とその対処法についてご紹介します。

この記事を書いた人
はやとん

<プロフィール>

✔2024年修士卒

学会発表2回、原著論文投稿2本

✔早期選考で国内大手企業複数内定

✔現在、国内大手企業で勤務中

研究実績により奨学金半額免除

目次

大学院生がつらいと感じる理由3選

大学院生がつらいと思う理由の解説画像です。大学院生のつらいと思う理由の上位5つは、研究活動、時間不足、将来の進路、お金のこと、スキルや能力のことです。これらの悩みごとは研究や就活やアルバイトで時間不足であることが起因しているため、無理をしないことが大切です。

全国大学生協同組合連合が実施した大学院生4,645名のアンケート調査によると大学院生の63%が悩みやストレスがあると報告されています。

大学院生のストレスや悩みの上位5選は、下記の通りです。

  • 研究活動(46.4%)
  • 将来の進路(34.9%)
  • 自分の性格や能力(28.7%)
  • 生活費や授業料などのお金に関すること(23.6%)
  • 時間不足(23.3%)

このなかでも、つらいと感じることについてご紹介します。

大学院生の研究活動でつらいと感じる理由

大学生は講義の単位をとって、卒業研究をすれば修了することができます。一方で、大学院生は研究成果を出さないと基本的に修了することが困難です。

修士論文発表まで研究成果を出すためには、毎日長時間の研究活動が必要となります。研究活動は狭い研究室という空間で一日8時間から12時間の作業を行うため、つらいと感じることが多くあります。よくある研究活動に関する悩みや辛いと感じる理由をご紹介します。

大学院生の研究活動に関する悩みや辛いと感じる理由は、

  • 長時間の研究
  • 学会発表や論文執筆
  • 研究がうまく進まない
  • 研究室の人と合わない

などがあります。

長時間にわたる研究活動がつらい

大学院生は朝から晩まで研究していることが一般的です。大学院生のなかでも化学や生物などの研究分野の人は結果が出るまで立ち会う必要があり、夜通し作業しないといけない場合があります。ほかにも情報系や理工系の院生もコロナ禍を通じてオンラインでの作業が可能になったため、昼夜問わず研究作業をしなければならない院生も多く存在します。

大学院生が長時間の研究が必要であることは、アンケート調査によって明らかとなっています。例えば、全国大学生協連の調査によると大学院生の一日の平均研究時間は、修士が8.8時間、博士が10.0時間であることが報告されています。それだけでなく、HR総研の調査結果では繁忙期における研究室の滞在時間は、10時間以上が半数以上であることが報告されています。

実際に筆者の大学院時代の研究生活は、9時から22時まで研究室で研究作業や後輩指導を行っていました。研究室の1日の例をご紹介します。

大学院生の一日のスケジュール(研究生活、ゼミなど)

画像の例は、修士2年のときの研究生活であり、

大学院生が長時間に渡って研究室に滞在しなければならない理由は、主に修士論文やゼミに向けた研究活動を進めるためです。大学院生の研究室内の活動内容は、下記のとおりです。

  • 実験、測定または作業
  • ゼミに向けた資料作り
  • ゼミに出席
  • 後輩指導

これらの研究室内の活動は、講義やバイト、就活の隙間時間を見つけて行う必要があります。このため、研究室にできるだけ多くの時間に滞在し、研究を進める大学院生が多く存在します。朝から晩まで研究室に滞在していることから、忙しくてつらいと感じる大学院生が多いです。

学会発表や論文執筆がつらい

大学院の選考によっては論文投稿や学会発表が修了の条件となっていることがあります。このような大学院の場合、修了するために論文投稿や学会発表をする必要があります。

論文投稿や学会発表は研究の成果を出していることが大前提です。大学院生は研究の成果を出すために、毎日必死に研究活動に取り組みます。特に学会発表や論文締め切り前は研究室で缶詰状態となり、作業を行うため、家に帰れなかったり、睡眠不足に陥ることがよくあります。このような状態が続くと、つらいと感じる大学院生が多く存在します。

良い研究成果が出ていれば、修士論文や学会発表、論文執筆が難なく進みます。しかし、良い研究成果が出ていないと、そもそも学会への論文や修士論文を執筆できないため、何も進捗が得られなく、非常に苦しい思いをします。

筆者自身も良い研究成果が出なかった苦しい経験があります。プログラムのソースコードを何度も見直したり、提案手法の仮説が正しいかを考えなおしたり、結果からの考察を何度も考えなおしたりした記憶があります。提案手法が仮説通りに行かなかった場合、非常につらいした記憶があります。それだけでなく、良い研究成果が出た後も論文執筆に長時間かかり、先生に何度も添削をもらい、修正することが大変でした。

このように、大学院生は修士論文締め切り前や学会発表前に、長時間の研究活動と良い研究成果が求められるため、学会発表や論文執筆がつらいと感じる大学院生が多いです。

将来の進路(就活)でつらいと感じる理由

大学院生は希望する企業へ就職するために、大学院へ進学している人が多いです。全国大学生協連盟の調査によると、大学院生の約47%が就職に有利と考えて進学を決めています。大学院生が就活に有利と一般的に言われていますが、就活生が志望する企業へ内定をもらうためには、就活に多くの時間を割く必要があります。

しかし、大学院生は講義や研究、実験補助などで忙しく、就活の時間を後回しにしてしまっている人が多くいます。このため、就職に有利(志望する企業へ就職したい)と考えて大学院に進学したが、実際には就活が思うようにできていないとつらいと感じることがあります。

大学院の忙しさは、所属している研究室によって大きく異なります。忙しくない研究室であれば、思う存分に就活をすることができますが、忙しい研究室にいる場合はスキマ時間を見つけて就活をする必要があります。それだけでなく、就活ばっかりやっていると指導教員や同期から怒られてしまうなんてこともあります。

筆者の大学院時代は、研究第一の研究室であったため、講義やゼミ、実験補助、後輩指導などのスキマ時間を利用して就活を進めていました。ほかの研究室の同期もそういう人が多い印象です。忙しい研究室に所属している場合は、時間を見つけて就活を少しでも進めておくことで、志望する企業へ就職できる可能性が高まります。

大学院生は就活で有利と聞いて進学したのに、なかなか内定をもらえなくてつらいと感じる人もいるでしょう。大学院に進学したからといって、楽々と内定を貰えるわけがありませんので、覚悟を決めて就活に取り組みましょう。

はやとん

大学院生は研究で大変かもしれませんが、将来のためにも就活を頑張っておきましょう!

時間不足でつらいと感じる理由

大学院生は研究だけしていれば良いというわけではありません。もちろん、研究に関する作業が多くの時間を占めていますが、ほかにもやるべきことが多くあります。

大学院生がやるべきことは、下記のとおりです。

  • 研究活動(作業、論文執筆、ゼミ資料作成など)
  • 講義
  • アルバイト
  • 就職活動
  • 後輩指導
  • 実験補助 など

特に修士1年生の間は、就職活動や講義に力を注がないといけないため、時間に追われている学生が多いです。 修士2年生になると、就職活動も徐々に落ち着いていき、講義もほとんど無いため、研究に注力できます。修士論文執筆のために、死ぬ気で良い成果を出せるようにしています。

修士1年生は就活しながら、研究の進捗も上げる必要があります。就活と研究を同時にこなすことが求められるため、時間管理が重要です。しかし、時間管理が苦手な人は、つらいと感じると思います。

大学院生の忙しさについて、詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。筆者や同期の大学院時代の生活体験をもとに詳しく解説しています。

>>理系大学院生の忙しさについて徹底解説

大学院時代につらいと感じたエピソード6選

大学院生時代につらいと感じたエピソード

筆者は情報工学専攻の修士課程を修了しました。大学院生活で実際につらいと感じたエピソードを6つご紹介します。

つらいと感じたエピソードは、

  • 長時間の研究活動(家に帰れない)
  • 研究がうまく進まない
  • ゼミで激詰めされる
  • 研究する時間がない
  • 休みがない
  • 後輩指導がうまくいかない

があります。

それぞれのエピソードについて解説します。

長時間の研究活動:家に帰れない

大学院生は、繁忙期になると家に帰れないほど忙しくなります。

大学院生の繁忙期は下記の通りです。

  • 学会発表前
  • 論文投稿前
  • 後輩の卒業論文、中間発表前
  • 修士論文前

これらの時期は、朝から深夜まで研究室にいることになります。

基本的に、約1ヶ月前から長時間の研究が始まります。

繁忙期の研究内容は

  • 測定し、結果をまとめる
  • 考察
  • 論文やスライド作成
  • 複数回の添削&修正

が主な作業です。

このなかでも、提出までに指導教員からの添削が数十回あるため、エンドレス添削が精神的に辛く感じる瞬間です。

それだけでなく、研究内容について指導教員から激詰めされるため、精神的にもつらいです。

はやとん

約60ページの修士論文の添削をお願いした際に、帰ってきたフィードバックが「見る価値なし」と返ってきたときは泣きそうになりました(笑)

研究がうまく進まない

私は、専攻が情報工学だったので、プログラムを書いていることが多かったです。

研究では、大体4〜5,000行の自作のプログラムを使っています。

測定前にバグが発生した際に、朝までにバグを解消しなければならないとか、ゼミまでにどうにか測定結果を出す必要がある時に、徹夜でプログラミングしていることが多々ありました。

このような場合、睡眠時間を削ることになるため、眠くて辛い思いをします。

はやとん

何度も徹夜明けで研究室の床や椅子を並べて寝たのが思い出です。

ゼミで激詰めされる

研究の進捗が悪いとゼミで1時間弱ほど詰められました。

ゼミで詰められる内容は、

  • ゼミ資料の内容
  • 進捗の悪さ
  • 研究作業の方向性
  • プログラムの実装内容
  • 研究の目的、内容

などがあります。

進捗が悪く、ゼミで詰められる時は、ゼミの空気がお通夜状態なので精神的に辛かった記憶があります。

はやとん

この経験があったからこそ、今ではどんな空気でも耐えれる精神力を手に入れることができました。

研究する時間がない

研究室が忙しい大学院生は、朝から晩まで大学にいることが多いです。

しかし、前述した通り、研究作業以外にもやることがあるため、意外と研究作業をする時間がありません

私が大学院時代にしたことは、下記の通りです。

  • 3年ゼミ(週5時間)
  • 4年ゼミ(週6時間)
  • 大学院ゼミ(週4時間)
  • 実験補助(週6時間)
  • 講義(週10時間)

研究作業は、上記の予定以外の隙間時間にやる必要があるため、意外と時間を作ることができません。

また、一週間で測定した内容をスライドと紙資料にグラフや文章でまとめるのに時間がかかるため、思ったよりも時間がありません。

このように、研究を進めたくても時間がなくて進捗が悪くなることが辛いと思う要因の一つでした。

休みがない

大学院時代は、研究の進捗が悪いとゼミで怒られてしまうため、土日を利用して研究の作業を進めていました。

土日は、研究室に来る後輩が少なく、後輩の面倒をみる必要がほとんどないことから、研究が捗ります。

進捗が悪くない時は、土日を利用してアルバイトを行ってお小遣いを稼いでいました。

以上のことから、平日は研究室、土日はアルバイトをしているため、大学院時代は終日休みの日がなかったことが辛いことの一つでした。

はやとん

このような日々を送っていたことが原因で趣味と友達を失ったことは、言うまでもありません。

後輩指導がうまくいかない

私が所属していた研究室は、研究室の学部3年生と4年生を大学院生が指導していました。

後輩指導のやることは、

  • ゼミの進行
  • 進捗管理
  • 研究に関する相談や質問に乗る

などがあります。

このなかでも大変なのが、後輩の研究に関する進捗管理です。

後輩の研究がうまく順調に進めば問題がありませんが、基本的に後輩の研究は順調に進みません。

後輩の研究がうまく進まない理由は、

  • 研究テーマが難しい
  • 後輩のやる気がない

があります。

研究テーマが難しい場合は、一緒に論文を読んだり、一緒にプログラミングについて検討することができます。

一方で、後輩のやる気がない場合は、後輩が研究室に来なかったり、単純に作業量が少ないことが多いため、非常に苦労しました。

後輩の研究がうまく進まない場合、後輩と指導教員との板挟みとなるだけでなく、指導教員から激詰めされることもあり、時々つらいなと思うことがありました。

大学院生に向けたつらい思いをしないためのアドバイス3選

大学院の経験から大学院生に向けて僭越ながら下記のようなアドバイスをさせて頂きます。

  • 就活は早く終わらせよう
  • 土日は遊ぼう
  • 貯金はほどほどに
  • 研究活動はほどほどに
  • 気持ちも大事

就活は早く終わらせよう

大学院生は本当に忙しいですよね。

大学院生の忙しさを解消する方法の一つに就活を終わらせることがあります。

就活を早めに終わらせることで研究に集中することができます。

就活を早めに終わらせるためには、

  • 逆求人サイトの利用
  • 就活エージェントの活用
  • 早期選考に進む

ことが重要となります。

逆求人サイトの活用

近年の就職活動は、企業から就活生に向けてスカウトを送るような逆求人サイトが主流となっています。

逆求人サイトは、登録するだけで企業から一部選考免除や限定インターンといった特別なスカウトが届くサービスです。

逆求人サイトとは?逆求人サイトを利用するメリットについて図解している画像

逆求人サイトで届くスカウトは、1次面接スキップやスカウト限定のインターン参加券がついていることが多いです。

一般的な企業へのエントリーとは違い、逆求人サイトは企業から就活生へのアプローチをしているため、内定が出やすいことが特徴です。

実際に使ってみた逆求人サイトのなかでも、就活生にオススメできる就活サイトは下記の通りです。

理系学生にオススメの就活サイト
type就活会社説明会やインターン、就活イベントなどの就活に必要な情報が掲載されている就活情報サイトです。
内定を獲得するために必要な情報がみれるため、効率的に就活を進めることができます

【公式】https://typeshukatsu.jp/

【26卒・27卒向け】
会員登録で1,000円分のアマギフが貰えるキャンペーン実施中

詳細はこちら
https://typeshukatsu.jp/event/8223/
テックオファー登録するだけで大手企業や有名企業からスカウトが届く、理系学生に特化したオファー型就活サイト

限定インターンや選考などの特典付きのスカウトが登録するだけで届くため、就活を有利に進めることができる。

【公式】https://techoffer.jp/

【口コミ】テックオファーの評判と体験談

【理系学生向け】
登録で最大3,000円分のアマギフが貰える紹介キャンペーンを実施中
ラボベース登録だけで超有名企業からスカウトが届く、研究で忙しい理系学生向けのオファー型就活サイト。

スカウトの質に定評があり、自分から志望企業に『気になる』機能でアピールでできる。

【公式】https://compass.labbase.jp

【口コミ】ラボベースの評判と体験談

【学部2年生・4年生向け】
登録で4,000円分のアマギフが貰える紹介キャンペーンを実施中
アカリク修士・博士を求める企業が多数利用している大学院生に特化したオファー型就活サイト。

大学院生を積極的に採用したい企業からスカウトが届くため、選考免除などの優遇を受けられる。

【公式】https://acaric.jp

【口コミ】アカリクの評判と体験談

【大学院生向け】
登録で2,000円分のアマギフが貰える紹介キャンペーンを実施中

逆求人サイトは、利用していない就活生と利用している就活生で大きく差が生じます。

また、登録だけで企業からスカウトが届くため、研究で忙しい大学院生に必須の就活サービスです。

大学院生の皆さんは、逆求人サイトに登録して辛い思いを軽減してください。

就活エージェントの活用

本当に大学院で辛い思いをして就活できない大学院生には、就活エージェントをオススメします。

就活エージェントは、就活の面倒なエントリーや企業選び、企業分析を全て行ってくれる就活サービスです。

就活エージェントの利用者は、エージェントからお勧めされる企業のなかで気になる企業に対してエントリーすれば良いだけです。

面接練習やES添削等のサポートも全て無料で受けられるため、就活で生じる負担を削減できます。

研究が忙しくて就活の時間が確保できない大学院生は、就活エージェントを利用して研究しながら内定を獲得できます。

就活エージェントは、研究室の同期や後輩がよく利用していました。

特にオススメできる就活エージェントは、アカリク就職エージェントです。

>>修士・博士・ポスドクに特化した求人紹介サービス【アカリク就職エージェント】

本当に研究で忙しくて就活できない大学院生は、就活エージェントを活用して隙間時間に内定を獲得しましょう。

土日は遊ぼう

研究で忙しい大学院生は、土日にも研究したり、アルバイトをしたりすることがありますよね。

しかし、土日に研究したり、アルバイトをすることはオススメできません。

なぜなら、平日に十分研究をしているため、土日はプライベートの時間にしてリフレッシュした方が生産性が上がると考えるためです。

私は、大学院時代に土日を研究やアルバイトに費やしましたが、友達や趣味がなくなってしまい、後悔した経験があります。

このため、大学院生には、土日には趣味や友達と遊ぶなどのプライベートを大切にして欲しいと思っています。

貯金はほどほどに

バイトして貯金するくらいなら遊ぶ時間にしておきましょう。

筆者は、大学院時代に警備員やスポーツクラブで必死にアルバイトして貯金をしていました。

しかし、大学院生の貴重な時間を削ってアルバイトをしても貯金できる金額は、せいぜい月に数万円程度です。

社会人になって思ったことは、学生よりも数倍以上貯金ができると感じました。

このため、貯金するためにアルバイトするぐらいなら、その時間を使って遊んでおきましょう。

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